声なき声に力を
声なき声に力を
そんな事言っても現実は変わらない
所詮はただの戯言にすぎないのだ
♪
広大な電子の海
見渡せば黒い大海原
船をこいでも先が見えない
遭難すれば海の藻屑に
その海に浮かぶ浮島に
一人の小太りの男性
変な本を燃やしつつ
訳の分からぬ事を騒ぐ
折角なので小太りの男性の
声を耳に傾ける
「声なき声に力を」
彼はそう叫んでいた
声なき声とは何だと考える
あの小太りの男は何を伝えたかったのか
理解できないまま海を覗く
そして答えが見えてきた
声なき声の正体
それはネットの海に潜む者どもの
悍ましきも儚い
小さい小さい声であった
声なき声が力になる事は無い
何故なら海に潜む者どもの声など
意味など無いからだ
所詮は戯言、哀しい妄言
♪
声なき声に力を
声なき声に力を
そんな事言っても現実は変わらない
所詮はただの妄言にすぎないのだ