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ミントが咲き誇る家 松戸市民 (15/1215-dZ96)

歌詞
松戸市のある場所には
ミントが咲き誇っている家があった
とても鮮やかな緑をしていて
良い香りを漂わせていた

またその家の庭には
竹と笹が庭を覆いつくし
ワルナスビが合間を縫うように生え
蔦と葛が壁に絡まっていた

何故その家がそんな事になっているのか
周りの人間にも分からない
噂によればネットに溺れ
特定された青年が住んでいたという

その為なのかは知らないが
あの家は綺麗な緑に覆われ
とても美しかったが
どこか哀しそうでもあった

そんなある日
植物の生える例の家に
野球帽を被った
複数人の男達がうろついていた

「何をしているのか」
と聞くと男達は言う
「植物を生やし街を綺麗にしている
まずはこの家からだ」と

最初は何を言っているのか分からなかった
しかしふと思う
何故あの家が哀しそうだったのか
緑が生えているのがあそこだけだったからだ

それから僕も植物を生やそうとした
街を綺麗にしようとした
あの家だけでは無いく松戸市一帯を
植物で覆いつくそうと

それからは
その男達の力もあり
街は沢山の植物に覆われ
綺麗になった

鳥が囀りだし動物達が棲み
街は有名な観光地となった
あの寂しげに植物を生やしていたあの家も
今では緑化都市松戸の一部となっている

何故こんなに植物は
人の心を癒してくれるのか
何故街を綺麗にしてくれるのか
まだ僕には分からない

ただ緑に覆われたこの街を眺めながら
僕は撮れたてのミントティーを飲む
一方青年は街を眺めながら
涙を拭っていたと言う

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